高齢による心機能低下と昔立ち仕事を行なっていたこともあり、脚の静脈が膨れ、皮膚の上からでも確認できるような状態です。年を経るにつれて、足の甲もむくむようになってきて、弾性ストッキングの着用を勧められて薬局で買い求めました。
家に帰り、自分で履こうとしたのですが、圧が強くて上手く履けません。力が必要なため、汗だくになって履くこともありました。前かがみの姿勢が長時間続くために腰痛や足に痛みが出てきたり、ふらついて転びそうな思いをすることもありました。ストッキングを履くだけで、まるで1日分の体力を使い切ってしまうような感覚でした。
インターネットでうまく履く方法を探していると、「ストッキー」を見つけて、「これならうまくいくのではないか」と思い、電話で問い合わせをしてみました。営業の方もあらかじめ良い方法を考えてきていただいたようで、「ストッキー」と併せて「スピラドゥ（ピンク）」も持って訪問いただき、早速試しました。あれほどてこずった踵部がつっかからず、膝上までスルスル上げられるようになり、主人の力も借りずに、両脚とも、短時間で履くことができるようになりました。

障害者支援施設の職員向けに、スリングシートの基礎研修を実施しました。車いすへの着座方法のうち、前方から膝押しする方法をご紹介したところ、「車いすの転倒防止バーが床に当たったり、利用者の身体に変形があったりして十分に膝押しできず、着座後に座り直しさせなければならないことがある」とご相談を受けました。 そこで、スピラドゥを使って着座姿勢を修正する方法を案内したところ、「これなら簡単に臀部を座面の奥まで押し込み、正しい姿勢で座っていただくことができる」と、高い評価をいただきました。 スピラドゥは、お好きな大きさにカットでき、車いすのちょっとした座り直しの時にも使えます。

わたしは股関節疾患等でリフト移乗が困難なため、主人がベッドと車いす間の移乗介助を行っています。移乗動作と車いす座り直しは私にとっても主人にとっても負担がかかっており、理学療法士の先生よりスライディングシート導入の提案と指導がありました。 車いすの座り直しには、スピラドゥの敷き込みと、車いすのティルトリクライニング機能を併用しました。当初、滑りすぎて少し怖いかなと思いましたが、臀部には敷き込まず背側にのみ差し込み使用することで、車いす上での座り直しが行いやすくなりました。